代替肉だけじゃない、植物性たん白で新カテゴリー
プラントベースの魚肉を使った軍艦巻き
植物性たん白を使った商品開発は肉にとどまらない。ベンチャー企業を中心に新たな動きが出始めた。
植物肉開発ベンチャーのグリーンカルチャー��（東京）は植物性たん白を主原料とした魚肉「Green Meat Model F」を開発した。東京浅草の寿司店「Vege-Sushi Japan浅草本店」が２日から数量限定で試験提供している。
同社が今年４月、外食業態向けに発売した植物肉「Green Meat」を応用し、魚特有の食感と味わいを再現した。細かい繊維感を残し、程よいほぐれ感が特徴。冷凍か冷蔵で流通する。業務用に販売する予定は今のところないが、反響次第では検討するという。
「Vege-Sushi Japan浅草本店」では野菜10品、野菜寿司10品の計20品を基本としたフルコースを中心に提供しており、グリーンカルチャーの魚肉は「鮭フレークのような形状のため、軍艦巻きや巻き寿司に使われると思うが、現場次第」（同社）。コース料理で提供するため価格は時価。
ネクストミーツは代替卵を開発
プラントベースの代替卵「ＮＥＸＴ ＥＧＧ1.0」
代替肉開発メーカーのネクストミーツ��はプラントベースの代替卵「ＮＥＸＴ ＥＧＧ1.0」の開発に成功したとこのほど発表した。
業務用と一般消費者への販売を８〜10月に予定しており、規格などの詳細は発売時に公表する。
同社によると、2018年度の日本の卵消費量は273万7000ｔで、年間鶏卵消費量が１人当たり約337個と、メキシコに次いで世界２位という。卵の地球環境負荷は非常に高く、温室効果ガス排出量は１kg当たり4.67kg。日本人１人当たりで約81.3kgというデータなどを基に、食肉以外も代替する必要性があると考えて開発した。
既存の鶏肉タイプの代替肉「ＮＥＸＴチキン」と「ＮＥＸＴ ＥＧＧ」を使うと、肉・卵不使用の親子丼が楽しめる。