クラウド型の食材期限管理システム

 飲食店向けのクラウドサービスなどを提供する、寺岡精工グループの(株)デジジャパン(東京都港区)はFC展開する飲食店向けの食材期限を管理するクラウド型サービス「Food Umpire(フードアンパイア)」を17日リリースする。

フードアンパイアで使用する
ラベルプリンター

 「フードアンパイア」は飲食店専用の食材期限管理システム。飲食店やレストランなどで消費期限切れの食材を提供する事故を未然に防止するため、ラベルプリンターと連動して利用する。
 基本的な使い方は食材入庫時のラベル発行、食材へのラベル貼り付け、出庫時のラベルバーコード読み取り操作で完結。これら一連の操作で食材情報がクラウドシステムに反映される。これにより本部からも店舗からも、現時点で存在する食材とその消費期限をリアルタイムで確認できるようになり、簡単、確実な食材期限管理を実現する。

中間食材の期限管理にも

 「フードアンパイア」は様々な機能を備えている。
 決められた消費期限が存在しない中間食材や、開封状況などにより消費期限が変わってしまうレトルト食品などは、手作業で期限管理をする必要があったため人為ミスが起こりやすかった。しかし、フードアンパイアを使えば、あらかじめ登録してある食材期限が記されたラベルを発行することができる。また、その情報をシステム管理することができるため、人的ミスを大幅に削減できる。
 食材の期限が間近に迫ると、システムの食材状態の一覧画面にアラートが表示される。登録済みのメールアドレスにも通知が届くため、期限切れ食材の流出を未然に防げる。
 
 FC店舗の食材期限管理は店舗に一任している場合が多い。また、FC本部では食材期限管理に関する情報を、日報などで事後に受けることが多く、タイムリーに適正な指導を行うことが難しいと言われている。
 フードアンパイアはクラウド型のサービスのため、インターネットを介して、FC店舗だけでなく、FC本部でも食材状態の一覧をリアルタイムで確認できる。そのため本部では、その画面を利用して各FC店舗にタイムリーで適正な指導を行うことができる。