第44回国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN2019」(フーデックス)が千葉市の幕張メッセで5日開幕した。93カ国・地域から過去最多となる食品・飲料メーカー・商社ら3316社が4554小間を出展。8日まで開催する。4日間でバイヤーら約8万5000名の来場者を見込む。
フーデックスより、えび製品をアピールするタイユニ
オンのChinnatat Wongsanongkij氏
国内出展ゾーンには水産・畜産・農産コーナーや全国食品博などを設置している。
アスク(東京)は市販用新商品の「冷凍カリフラワーライス」と「アボカドディップ」を出品している。試食提案し好評。
カネク(同)はフーデックスに15年ぶりに出展し、わさび・ゆず等の冷凍加工品などを提案している。同社営業部の前原拓弥氏は「わさびやゆず製品の輸出が伸びている。15年前は国内向けの提案だったが、今回は輸出拡大をめざし出展した」と説明している。
甲信食糧(山梨)は地元の温泉を利用して養殖した「温泉ワインうなぎ」の蒲焼きや、陸上養殖で育てている「富士山とらふぐ」など山梨県産のブランド商材を紹介している。
海外出展ゾーンではアジア諸国、北米、欧州など90カ国以上が国・地域別にブースを構えている。
タイブースで、タイユニオングループ(タイ・サムットサコーン)が初出展し、えび製品や天ぷら、えびカツ、串焼きなどを提案している。「日本に取引先が既にあるが、新規ユーザーの獲得を図るため出展した」(Chinnatat Wongsanongkij氏)。
ベトナムブースでは、TRANGS(ベトナム・ホーチミン)もえび製品などを出展している。同社は前回も出展し、ユーザー獲得につながったという。
ラトビア(フィッシュ)パビリオンでは、缶詰や魚卵、カニカマなどを扱うメーカーが出展。アトランティカ・スリミ・シーフード社は様々な形状のカニカマ製品を紹介している。マリス・バカノヴスカス部長は「小回りが利くのが当社の強み。顧客の要望に迅速かつ柔軟に対応できる」とアピールしている。