『「使える建物」を建てるための３つの秘訣』発刊
食品工場建設に実績のある三和建設の森本社長著
『価値ある工場・倉庫・住宅を建てるためのパートナー選び』指南
冷凍食品の大手メーカーの工場を含む様々な食品工場の建設実績を持つ三和建設(株)（大阪市）の森本尚孝社長が新刊『「使える建物」を建てるための３つの秘訣』をこのほど発刊した。
食品メーカーの工場建設の実例が多数登場
同社がこれまで手掛けた経験を基に「価値ある建物」を建てるノウハウ、実例を多数収録している。サブタイトルは『価値ある工場・倉庫・住宅を建てるためのパートナー選び』。
一般住宅はもちろん、企業でも工場建設は常に行われるわけではなく、工場を建ててから数10年を経ると、現役社員では工場建設の経験者がいない、ということは珍しくない。
そこで「初めて工場や倉庫、自社ビルなどを建てようとする事業者に、あるべきプロセスについて実例を交えながら提言したいという想いから発刊に至った」（森本社長、本書「はじめに」より）。
本書では�〃�設する際の現状と問題点��建てた実例�０豐啝楾�のメリットと効果�ぁ峪箸┐觀�物」を建てるためのパートナー選び――について、成功事例だけでなく、失敗例とその原因分析なども紹介している。食品メーカーの工場建設の実例が多数登場する。
食品工場などを建設する場合、設計と施工を違った業者が手掛ける「分離方式」と、両者を１つの企業が請け負う「一貫方式」があるが、本書では「一貫方式」のメリット、失敗のない理由、分離方式による失敗例などを具体的に指摘している。
後段では、同社が多数の工場建設に関わったサントリーグループの実例を詳しく紹介。サントリーＨＤの鳥井信吾副社長は同書の推薦コメントとして「わがサントリーの成長は三和建設さんとともにあった」と寄せている。
著者の森本氏は大阪大学大学院修了。大手ゼネコンを経て同社入り。平成20年社長に。一級建築士、一級建築施工管理技士、宅地建物取引主任者、昭和46年京都生まれ。
カナリア書房刊。本体価格1300円。