グループの新たな成長ドライバーに
大消費地に直結する工場として生活者に豊かさを提供
ニチレイフーズ 船橋第二工場（千葉県船橋市）（２）
ニチレイの大谷邦夫社長と、冷凍食品など食品部門を担当する事業会社ニチレイフーズの池田泰弘社長は、新設した船橋第二工場について、次の様にコメントしている。
大谷ニチレイ社長
大谷社長「ニチレイフーズ船橋第二工場が無事完成したのは工事関係者と、経済産業省、船橋市、京葉食品コンビナート、京葉ユーティリティなど多くの関係者のご尽力のおかげと深く感謝する。
ニチレイグループは新中計RISING 2015を今年度（2013年度）スタートしたが、船橋第二工場の建設は中計の柱の１つ。グループの売上げの成長を支える大きな役割を期待している。国内の冷食市場は成長を続けているが、当社グループのニチレイフーズは市場ニーズに応え、国内の冷凍食品�癸唄覿箸琉銘屬鼎韻魍諒櫃垢襪箸いΕ轡淵螢�の第１歩が新工場。これを実現するため、商品、サービス提供作りに新工場が貢献し続けると期待している。関係者の指導協力を切に望む」。
池田ニチレイフーズ社長
池田社長「（竣工目前の２月に）２度の大雪があり、工事への影響を懸念したが、予定通り完工したことは大きな喜び。三和建設をはじめ建設工事関係者の尽力に感謝する。
新工場を建設した目的は�／卦蚕僂鯢嬪燭掘⇒イ譴疹ι覆魘ゝ襪垢襪海箸如∪�長を続ける冷凍食品市場をさらに拡大すること、�∪源左�率を高め、大消費地にくらす生活者の豊かな食生活に貢献すること。今回、第１弾で生産するミニハンバーグは1969年（昭和44年）の発売から44年の長きにわたってご愛顧をいただいているが、新工場の完成を機に、新技術を導入し、商品に一段と磨きをかけて提案する。
同じ船橋市にある船橋工場は1961年（昭和36年）に設立以来、船橋で半世紀以上世話になっているが、新工場も大消費地、首都圏に直結する基幹工場の位置づけ。ここから生活者に役立つ商品、サービスを提供し続けるよう努める。関係者の支援を願う」。
トレイからパレット積までロボットが活躍
船橋第二工場では生産を効率化するため、ロボットシステムを導入し、手作業の自動化を図った。
ミニハンバーグのトレイ詰めは関西工場でこれまで手作業で行っていたが、新工場ではセンサーを搭載したアームが何10本も伸びて製品をトレイに乗せる。トレイを正確に認識し、方向、位置、個数などを正しく判断して処理する。
外箱詰め後の製品は、これまでパレットに積み上げて台車で移動していたが、新工場では大型アームが作業する。
作業のロボット化により「従業員が製品に直接触れない衛生上の管理レベル向上と同時に、（ハンバーグのように）表面が不連続で手づかみしにくかった難作業性を同時に解決した」（和田秀美常務執行役員生産統括部長）。ミニハンバーグのトレイ詰め、箱詰め、パレタイズまでを一貫作業で処理する。
ミニハンバーグのトレイ詰めは完全ロボット化した
重い荷物もロボットで作業を軽減化
自然解凍霊媒セントラルマルチユニット採用
消費電力を15％カット、フィルムは超音波シール
船橋第二工場は環境に配慮し、省エネ対応型の工場をめざした。
凍結設備は自然解凍霊媒セントラルマルチユニット方式を採用。これにより、消費電力は15％削減できた。
館内は全てＬＥＤ照明とした。これによる消費電力は22％ダウン。
生産する「ミニハンバーグ」のフィルム包装には超音波シール方式を採用した。これにより、パッケージの左右のサイズが小さくなり、フィルム材使用料は４％減、年間では2.3ｔの省エネ効果を生み出す。
マルチスチーマー