タイフェックス–アヌーガ、9月実施
バンコクで開催、日本企業など出展

 タイ国商務省国際貿易振興局(DITP)、タイ商工会議所、ケルンメッセ社は「タイフェックス–アヌーガ・アジア2020」を予定通り9月22〜26日、タイ・バンコクのインパクト・エキシビションセンターで開催する。オフラインとオンラインの両方で行う。現時点で合計708社の企業が出展を表明。出展の内訳はタイ企業519社、海外企業189社、15カ国の外国企業の駐在事務所。

 ケルンメッセタイランドのプシット・サシタラノンダ社長は「15カ国189社の海外出展者が駐在事務所を通じ出展。日本、中国、韓国、マレーシア、シンガポール、台湾、香港、ベトナム、ブラジル、ポーランド、ノルウェー、インドネシアがタイフェックス–アヌーガ・アジア出展を決めた」と説明している。

昨年は42カ国から2700社以上が出展、来場者数は6万7000名を超えた(写真:THAIFEX-Anuga Asia/Author)

バーチャル展とオンライン商談会を追加

 従来の展示会に加えバーチャル展示会とオンライン商談会を追加する。バーチャル展示会「THAIFEXporter Virtual Trade Show」はDITP主催。オンライン上に3Dのバーチャル空間を作り出展者ブースを設置。海外からの参加者は棚から商品の選択、紹介ビデオの鑑賞、商品カタログの閲覧が出来る。商談のアポイントメント取り、オンラインでの即時商談もできるとしている。

 従来のオフラインで開催する展示会では、インパクトアリーナ会場に「EAT Responsibly(責任のある食)」のテーマでショーケースを設置。味だけでなく栄養価や材料の生産地、製造過程、背景にあるストーリーなどに重点を置いた商品を紹介する。コンセプトはFuture Food(未来食)、Food Ingredients(食材)、Halal(ハラル)など8つ。

 主催者はタイの新型コロナウイルス感染症対策センターと密接に連携し会場のレイアウトを決めるという。全参加者にマスク着用を義務化、体温検査を実施。海外からの使節団にも事前の注意喚起を呼びかけ感染予防対策を行う。さらに、新しい事前登録プラットフォームを導入し、参加者は自身で会場内に設置された機械を利用して入場バッジを印刷し、入場時の混雑を緩和する。

 DITPのソムデット・スソンブーン局長は「タイは感染状況の鎮静化の兆候が見えてきたことから開催に踏み切った」と説明している。

     昨年のタイフェックスの様子(写真:THAIFEX-Anuga Asia/Author)