横浜冷凍は埼玉県幸手市の幸手中央地区産業団地内に新設する「幸手物流センター（仮称）」の起工式を５日午前11時から、同センター建設予定地で執り行った。
鉄筋コンクリート造３階建。延床面積約１万8500�屐�敷地面積約１万2500�屐Ｎ簑⊆�容能力はＦ級約１万7700ｔ、Ｃ＆Ｆ級約2500ｔ、Ｃ級約600ｔ、合計収容能力約２万800ｔ。
冷凍設備は、自然対流のＲＤ（リターンダクト）冷却方式を導入。ＲＤ冷却方式は温度や湿度の変化が極めて少なく、貨物の品質維持に適している。またプラットホーム内（荷捌き場）を陽圧化。廃熱を利用して除湿するハイブリッドデシカント陽圧システムや、小口の荷物にも迅速に対応する電動式移動ラックを採用し「高い品質管理と最適な保管環境を実現する」（同社）。
冷媒には、自然冷媒のアンモニアと二酸化炭素を使用。施設屋上には、約615kWの太陽光発電システムを設置する。来年６月の竣工を予定している。
首都圏の物流網を広域にカバーする圏央道に接し、物流の要衝として期待している。圏央道幸手インターチェンジから車で約３分の距離。同社は圏央道沿線に加須物流センター、加須第二物流センター、鶴ヶ島物流センター、伊勢原物流センターを持つ。幸手物流センターが完成すると、圏央道沿線で「５つの物流センターによるネットワークを活用し、最適な物流サービスを提供できる」（同社）としている。
式典には、同社の吉川俊雄会長、西山敏彦社長をはじめ、今川建築設計事務所の今川京子会長、三井住友建設の新井英雄社長ら約45名が参列した。