「涼厨」仕様の輻射窯ガスオーブン

 キュウーハンは東京ガスとともに開発した2段式の涼厨・輻射窯の拡販に注力している。同機は製菓・製パンオーブン業界で初めて「作業環境向上ガス機器認証」を取得している。

炉内温度が250℃に達しても、本体前面は65℃以下の
働きやすい環境を実現

 同認証は日本ガス機器検査協会(JIA)が認定するもの。業務用厨房などの作業環境向上を目的として製造された業務用ガス機器のうち、低輻射(機器本体の表面温度を抑える)や集中排気などの仕様によって厨房室内の温度上昇を抑え、作業環境を改善するガス機器に与えられる。また、安全性や操作性などの適合条件も設けて検査する。
 認証を取得した2段式の涼厨・輻射窯は厨房機器が発する熱を削減し、厨房室内の作業環境を向上させる業界初の技術を実現させた。
 同社が製造する輻射窯ガスオーブンは1961年の発売以来、不完全燃焼事故が1件もなく、安全性でも信頼を得ている。ガスの強い火力は温度の立ち上がりや温度調整も速やかで、作業効率を向上させ、ガス+家庭用100Vの小電力で節電効果が望める。

内部の様子、赤外線セラミックバーナーを採用

 赤外線セラミックバーナーを採用しており、近赤外線と遠赤外線をバランスよく放射し、備長炭に匹敵する焼き上がりを実現する。
 先日開催された厨房設備機器展の東京ガスのブースに同機を出展。敷島製パンの冷凍生地を使って焼き上げたクロワッサンを試食提案し、来場者に好評を得た。インテックス大阪で9日まで開催しているモバックショウにも出展している。