日本ユニシスはNTTロジスコとの協業で在庫管理ソリューションを構築するとともに、物流業や企業の物流部門などの荷主に向けた在庫管理・在庫診断サービスを開始した。
日本ユニシスが提供する物流倉庫を基点としたモノの流れを捉えるためのソリューション「PSIシミュレーションテンプレートfor MiningPro21」と、NTTロジスコが物流アウトソーサーとして培ってきた在庫管理・分析に関するノウハウを融合させることによって、荷主に出荷予測、在庫補充計画、在庫圧縮シミュレーションなどをアウトソーシングサービスとして提供するもの。
出荷予測では商品特性別の予測モデルを準備しており、そのモデルに基づき、倉庫別・商品別の出荷予測を行なう。主な予測手法として回帰分析法、指数平滑法、センサスX−11などを実装しており、これらの手法を組み合わせて精度の高い予想を実現する。
在庫補充計画では出荷予測数をもとに現在庫量を加味した適正在庫計画を作成し、その際に必要となる数量は推奨発注数として算出。補充計画法は定期不定量発注方式と不定期不定量発注方式から選択する。
在庫圧縮シミュレーションでは実際の補充計画値と本サービスを利用した場合を比較し、過去に遡って在庫をシミュレーションする。この機能により、在庫適正化の阻害要因を明確にし、荷主への提案型サービスを支援する。
将来的には、物流アウトソーシングサービスとSaaSを組み合わせた高度に自動化されたサービスに拡張し、物流情報分析をはじめ、荷主のタイムリーなデータ活用を支援する。