東急不動産は関電不動産開発と大阪市で建設を進めている分譲タワーマンションに冷凍・冷蔵宅配ボックスを採用するとこのほど発表した。国内の分譲マンションで冷凍機能の付いた宅配ボックスを採用するのは日本初という。コロナ禍で冷凍冷蔵食品の宅配需要が高まっており、国内初の本格導入で居住者サービスの拡充を図る考え。
冷凍冷蔵の宅配ボックスはパナソニックが開発した。冷凍・冷蔵・常温の3温度帯に対応する。温度管理の制御ユニット1台に冷凍・冷蔵(常温)ロッカーを20台まで連結でき、設置スペースや利用ニーズに応じた温度帯の組み合わせを可能とした。冷蔵ロッカーは庫内温度2〜23℃、冷凍ロッカーは−25〜−15℃と幅広い温度帯を確保した。東急不動産は自社のオフィスが入る心斎橋東急ビル(大阪市)で昨年夏から実証実験を行い、宅配物の温度管理や運用面などを検証してきた。
今回の冷凍・冷蔵宅配ボックスを導入する分譲マンションの「ブランズタワー谷町四丁目」は地上31階建て、総戸数は174戸。竣工は2024年1月下旬、引き渡しは2024年3月下旬を予定している。
パナソニックが開発した冷凍・冷蔵宅配ボックス