衛生性を追求した「サーモジャック レイ」をＰＲ
前川製作所は実機を置かず、ブースの壁面に画像を投影してアピールする。「冷やすだけじゃない」をテーマに、連続冷却装置「Ｔｈｅｒｍｏ−Ｊａｃｋ Ｒｅｙ（サーモジャック・レイ）」とＣＯ２直膨式ユニット「ＣＯＰＥＬ（コペル）」を中心に紹介する。
「サーモジャック・レイ」は食品工場で求められる衛生性を向上させ、省スペース化とともに、均一冷却も実現した次世代型チルド製品専用連続式冷却装置。
衛生性については、庫内のコンベアフレームをフットレスにし、従来機より庫内床の勾配を大きくしたことで洗浄後の残渣（ざんさ）などが残りにくい構造を採用している。
高温の蒸気殺菌が可能な溶接躯体構造であり、より清潔さを保つ。
視認性の良さも衛生性に寄与している。上下スライド式の大型扉を側面に配置し、装置内の視認性を向上させている。洗浄・メンテナンスがしやすい。
それでいてコンパクトな設計となっており、ほぼそのままラインに搬入することが可能。現場での組み立てや設置工期を大幅に短縮した。
安定した冷却性も特長。製品の品質を保つ安定した冷却性能を得るためにＣＦＤ解析（数値流体解析）を繰り返し行って送風ファンとクーラーの最適な位置を導き出し、対象製品をムラなく冷却できる構造にしている。
ベルト幅90�僂�900ｗシリーズと150�僂�1500ｗシリーズの２種類の仕様がある。
連続冷却装置「Ｔｈｅｒｍｏ−Ｊａｃｋ Ｒｅｙ」
小型倉庫や凍結にＣＯ２直膨コペル
コペルは1000ｔ前後の冷蔵倉庫・食品工場に最適なＣＯ２直膨式ユニット。凍結フリーザーやチルド冷却装置の熱源としても使える。
ＣＯ２冷媒を直接クーラーに送り循環させるシンプルなシステムであり、空冷式なので水は不要。高圧ガス製造届や冷凍保安責任者が不要。省スペースなパッケージタイプなので設置場所の確保は容易。
同社は空気冷媒の「パスカルエア」やアンモニア／ＣＯ２の「ニュートン」シリーズなど様々な自然冷媒冷凍機を品揃えしており、気温などの環境や立地、冷却規模に合わせた最適な提案ができることが強みと言える。