国内外の新工場が貢献し計画上回る
ポイントは為替、地政学的リスク、貿易自由化
日清フーズの岩��浩一社長は「国内外に新設した３つの工場が貢献し、今期は計画を上回る推移を示している」と語っている。
第１四半期（４〜６月）はトルコ、ベトナム、神戸冷凍食品の３つの新工場の稼働が貢献し「事業部間では若干のプラスマイナスがあったものの、全体としては計画を上回る進捗だった。世界各国でクーデターやテロ事件が発生しているが、当社の生産体制に支障はない」という。
神戸冷凍食品工場の外観
また「７月の為替相場は１ドル100〜107円の幅で動いており、輸入が主体の海外子会社は大半がマイナスになる。私は為替、地政学的リスク、貿易自由化の３つに関心を持って注視している。様々なリスクの中で、これまで通り『圧倒的に差別化された新製品開発』を実行していく。同時に、新しい３工場をしっかりと稼働させることが大事。開発と生産の２本柱を意識し、スピード感を持って戦略を推進していく」と語っている。
先般、大山ハムの全株式譲渡（９月20日付でエア・ウォーターへ）を公表した件については「ハム事業は当社よりも違う会社がみる方が伸ばせるだろう、という判断。選択と集中の中で、譲渡した事業の分は、その他事業に集中していく」と語った。