武井製作所(東京都大田区)はテコの原理を利用した手押し式缶潰し機「コスモス」(特許製品)を販売している。一斗缶を簡単に素早く、コストをかけずに処理することができると高い評価を得ている。
コスモス−GS1
通常、一斗缶を廃棄するには「カッター」(天板と地板を切り、缶胴部を踏みつけて潰す)、もしくは「動力プレス機」しかなかった。カッターは手間がかかる上に危険。動力プレス機は100万円以上で高価すぎるという問題があった。
同社がこのほど新たに開発した「コスモス−GS1」(定価21万2000円税別)はユーザーの声を反映させて、従来機種「コスモス−FC2」に改良を加えたもの。操作性と安全性を向上させて、費用対効果をさらに高めた。
「コスモスGS1」は第1工程で横に置いた一斗缶の柔らかい缶胴部に折目をつけて、第2工程で縦に置きかえて押しつぶす。処理速度は50缶あたり約30分。2段階作業により労力を軽減、残留液が噴き出すこともない。
「GS1」では油圧バランサーを導入。レバーを上下どの位置で手離してもその位置で止まる仕組み。また、レバーを持ち上げる際の負荷がなくなり、作業者への負荷を減らしている。
同社「コスモス」は東京都中小企業振興公社の2006年度推奨事業に選ばれた。
詳細・問い合わせは武井製作所(電話03−3742−2413)まで。同社ホームページで「コスモス」に関する動画も配信している。
24缶の圧潰前後