モーダルシフトで補助、食品関連も

 国土交通省は6月29日、アサヒビール永谷園ブルボンなど11グループを、モーダルシフトを支援する2012年度の「モーダルシフト等推進事業」(補助事業)として認定した。
 補助内容は荷主企業と物流事業者などで構成する協議会が、モーダルシフトを推進する事業計画(輸送量・期間、CO2排出削減量などを記載)を策定し、運行経費や機器等の導入経費を補助するもの。
 4月16日から5月25日まで募集し、15件の応募があったが、そのうち11件を認定した。8月頃に第2次の案件募集を行なう。

 食品業界に関係する認定内容は下記の通り。(協議会名、協議会メンバー、事業概要、交付申請額、CO2排出削減量)
 ○アサヒグループモーダルシフト推進協議会(アサヒビール、アサヒ飲料、アサヒフードアンド、ヘルスケア、和光堂、天野実業、アサヒロジ)
 関東(茨城工場・平和島DC)⇔関西(吹田工場・西宮東DC・明石工場)間で、トラックから鉄道輸送による31ftコンテナ往復定期便に転換し、片荷運行の解消等を図る。555万2000円、935.34t。

 ○原料麺輸送モーダルシフト推進協議会(永谷園、札幌通運、日本貨物鉄道)
 北海道旭川市→福島県いわき市、北海道札幌市→三重県桑名市、三重県桑名市→埼玉県加須市へトラック輸送している加工食品原料について、鉄道輸送へ転換する。279万円、288.54t。

 ○ブルボン幹線輸送モーダルシフト協議会(ブルボン、日本貨物鉄道、巻運送、酒田海陸運送)
 山形県鶴岡市→岡山県岡山市、新潟県新発田市→岡山県岡山市へトラック輸送している菓子などについて、鉄道輸送へ転換する。96万円、293.81t。