仙台低温物流Ｃを再建へ
味の素物流は震災で被災した東北地方の中核物流拠点、仙台低温物流センターを再建する。品質水準の向上、従業員や車両の安全確保、津波被害を想定し、建物の構造を強化する。今月着工、来年１月完工、２月の稼働開始を予定している。投資額は約17億円。
完成イメージ
味の素物流の低温事業はドライ・チルド・冷凍と３温度帯の商品を１台の車両で配送する「３温度帯小口一括物流サービス」を強みとしており、３温度帯倉庫が少ない東北エリアで大手外食チェーンを含む多くのユーザーが利用していた。
仙台低温物流センターは同サービスの東北６県における拠点であると同時に、全国の物流ネットワークを構築する拠点としての役割を果たしている。
同センターは津波被害で全損、物流機能の復旧が不可能となったため、震災後は外部の倉庫を使用していたが、新センターの再建を決めた。
新センターの建設予定地は仙台市宮城野区蒲生２‐31‐４。敷地約9940�屐�延床約9780�屐�
建屋は地上３階建て。以前の鉄骨造りから鉄筋コンクリート造りに構造を強化し、従業員が常駐する事務所は倉庫の２階以上に設置する。建屋の２階に車両の駐車スペースを設ける。変電設備や自家発電機などの電源設備は高所に設置する。