二葉は東京定温冷蔵の株式90%を7月31日付で取得し、グループの傘下にした。冷蔵倉庫部門の強化が目的。
二葉は東京に大井、平和島の2センター、神奈川に3センター(東扇島、大黒、同第二)の計5センター(計12万9891t)を有し、現在、大阪・南港にも2万5786tの物流センターを建設中(2015年2月完成予定)。ほかにグループ会社の第一冷蔵が東扇島や平和島など3センター(計5万1219t)を有する。
東京定温冷蔵は品川ふ頭、平和島、大井ふ頭と京都地区の計4センター(4万4000t)で事業展開。60年を超える業歴に支えられた良質な顧客と、優れた拠点立地を強みに持ち、冷蔵倉庫業界では名門の部類に入る。売上高は14億6000万円(14年3月期)。顧客満足を第一に掲げる企業理念と、真面目で誠実な社風が二葉と相通じるものがあり、親和性は高いと考えられる。今回の株式取得で二葉グループの設備能力は総計22万5110tとなった。
二葉では「東京定温冷蔵の特徴を生かしつつ、グループ冷蔵倉庫部門だけでなく、港湾運送、通関、港湾営業といった当社の各部門、グループ各社との連携を強める。より多様でダイナミックな低温物流ニーズに対応する体制を構築し、提供するサービス水準の向上につなげたい」(鈴木英明社長)としている。