アグロビジネスフェア11月幕張で、研究と実用性をマッチング

 農林水産・食品産業分野の技術交流展示会「アグリビジネス創出フェア2009」が千葉の幕張メッセで11月25〜27日開催される。6回目となる今年は、生産から販売現場までをつなぐ青果物のための生産・流通技術展「アグロ・イノベーション」と同時開催する。相互連携をとりながら、マッチング機会増大を図り、新たなアグリビジネスの創出を目指す。
 同展は研究機関、大学発ベンチャー、各種研究会などの非営利団体による、最新の高い技術シーズを実用化、産業化して、食品分野の技術革新を図ることが最大の目的。都内で1日開いた記者説明会で事務局は「ベテランのコーディネーターによるマッチングサポートを昨年よりも充実させ、出展者と来場者を結ぶ」と説明。同展が技術の実用化の後押しをすることを強調した。
 生産技術、食品技術や近年特に研究内容が進んでいるバイオマスなどの環境技術などに加え、ブース展示と基調講演、セミナーを通じ、「人材の育成こそ技術を実用化する機会になる」と展示会への参加を呼びかけた。

青果物の生産・流通技術展「アグロ・イノベーション」

 今年はアグロ・イノベーションと同時開催する。品種、農業機械、栽培施設の「農業・園芸生産技術展」、収穫、鮮度管理、包装機械、包装資材の「青果物流通・加工技術展」、生鮮と加工品関連商品の「小売り向け青果物」の各コーナーで構成する。「青果物の入口から出口までをカバー。食品メーカー、外食、小売・スーパーと農業団体、市場・卸、中間流通が一堂に会すことができ、活発な交流、意見交換を期待する」と事務局では語っている。

 両展で来場者4万人を見込む。入場料は事前のHP登録、または当日登録で無料になる。