計画目標の達成に貢献した「ヒートポンプ式自動販売機」は、冷却で発生した熱を外に放出せず、ホット商品を温めるために再利用するという、効率良く熱を利用する仕組み。全国で稼働している約250万台の自動販売機の約32%(約80万台)を占め、その割合は更に高まる見込み。
また、昨年は電力需給のひっ迫により節電の取り組みが推進されたが、清涼飲料自販機協議会は従来から屋内自動販売機照明の24時間消灯を推進してきた。これにより、昨年末時点で屋内自動販売機約120万台の約85%(約102万台)が消灯している。
夏場(7〜9月)は午前中に商品を冷やし、電力需要が高まる時間帯の午後1時から4時に冷却をストップする「ピークカット機能」、庫内全部ではなく、もうすぐ売れていく商品だけを冷やしたり温めたりすることで電力消費量を減らす「ゾーンクーリング/ヒーティングシステム」、ウレタンなどを真空パックし金属フィルムなどで覆い、断熱を強化した「真空断熱材の使用」、「ヒートポンプ技術の進化」、さらには近年「LED照明やソーラ発電を搭載した自販機」が急拡大するなど、自動販売機の省エネ技術は進化を遂げている。