国内初の代替肉専用工場、新潟県長岡市に建設
代替肉のスタートアップ企業、ネクストミーツ��（東京都新宿区）は自社工場「ＮＥＸＴ Ｆａｃｔｏｒｙ」を新潟県長岡市に建設すると発表した。長岡市は共同創業者の一人、白井良会長の地元で、同市内ではすでに代替肉のＲ＆Ｄセンター「ＮＥＸＴ Ｌａｂ（ネクストラボ）」が稼働している。
新工場にはこのセンターを併設する。代替肉専用の研究開発から生産ラインまで備えた一気通貫型の工場は国内初という。2021年10月着工。2022年夏ごろの稼働をめざす。
ネクストミーツは共同創業者の白井会長と佐々木英之社長が2017年から研究を始め、2020年６月に法人化した。世界初の焼肉用フェイクミート「ＮＥＸＴ焼肉」シリーズや100％植物性の牛丼「ＮＥＸＴ牛丼」、鶏肉タイプの「ＮＥＸＴチキン」などを次々に発売し、米国やシンガポール、台湾、香港、ベトナムなど海外10カ国に進出している。2021年１月には米国ナスダックへの準備市場に位置づけられる新興株式市場に上場を果たした。
日本初の代替肉専用工場「ＮＥＸＴ Ｆａｃｔｏｒｙ」の完成予想図
国内では「ＮＥＸＴ焼肉」（カルビタイプ・ハラミタイプ）が一人焼肉で知られるチェーン店の焼肉ライクに焼肉業界で初めて採用されたほか、イトーヨーカドーなど国内160店舗以上のスーパーで販売されている。国内外の累計販売数はわずか１年間で10万食（１食80ｇ／パックで換算）を超えた。
国内企業との協業や産学連携も進めている。豊田通商と国内外流通に関する戦略的パートナーシップを2020年12月に締結したほか、亀田製菓と商品の共同開発を進めており、2021年12月末の発売をめざしている。
長岡技術科学大学とは遺伝子発現を制御する知見や技術を応用して代替肉原料の研究開発に取り組んでいる。