共同印刷は易開封に優れたフレキシブルパッケージ「バナナオープン」の量産に向けた技術開発を進めている。３月から食品メーカーを中心に、新パッケージの販促活動を開始する。

　名前の通りバナナの皮をむくように軽い力で開封できるパッケージ。受け皿とフタのような形態であるため、内容物が型崩れせず、軟包装でありながら中身の保管や保護が容易となる。また、１枚のフィルムから容器とフタをつくり、同時に内容物を充てんできるため生産効率性も高い。包装を省スペース化でき、駅売店など小規模タイプの小売店に有効。
　昨年10月に開催された「ＴＯＫＹＯ ＰＡＣＫ2010（2010東京国際包装展）」に参考出展したところ、食品をはじめ各分野の企業から高い興味と評価を得たという。これを受け同社は、保有する軟包装（加工）技術を結集し、今年秋の生産体制確立を目指して技術開発を進めている。
　さらに、内容物に合わせた仕様にカスタマイズした専用の高機能フィルムと量産機を販売する。
　菓子やつまみ、健康食品などを取り扱う企業を中心に呼びかけて拡販を強化する。秋頃から納品を開始し、初年度2012年は売上げ３億円をめざす。