日本製粉、170億円の設備投資

 日本製粉は総額170億円の大型設備投資計画の概要を明らかにした。
 事業部門ごとの設備投資の概要は次の通り。

 製粉事業部門は関西地区の供給能力強化、製粉工場の生産性向上と原料小麦受入体制整備によるコスト・ダウンを図るため、115億円を投資して神戸甲南工場を増強する。製粉工場は原料処理能力日産420t1ラインを増設し、日産950tに倍増。2万tの原料サイロも新設する。いずれも2010年春に着工。工場は2012年竣工、サイロは2011年竣工。

 冷凍食品事業部門はニップン冷食高崎工場の生産設備を同社竜ヶ崎工場に移転して集約化を図り、高崎工場を閉鎖する。竜ヶ崎工場は既存工場を増設。一部生産を協力会社に移転する。これにより冷凍パスタを含む主力商品のコストダウンを進める。投資額23億円。工期2009年〜2010年。 

 ペットフード事業部門は昨年6月にペットフード等の製造・販売会社エヌピーエフジャパンが千葉工場を新設し、東日本地区への供給能力を増強したが、受注好調のため、今年から来年にかけて引き続き設備の増強、改善を行う。投資額8億円。

 そば粉、米粉等関連事業部門はそば粉、そばミックスの製造・販売会社である松屋製粉が第二期工事を前倒しして行なう。これにより本社工場(栃木県宇都宮市)は閉鎖し、すべて上三川工場に集約する。投資額11億円。同社は生産設備の改善、合理化を進めるため、かみのかわ上三川工場(栃木県上三川町)に移転を進めており、既に第一期工事は完了している。
 さらに瑞穂食品(兵庫県加古川市)の米粉製粉設備等も上三川地区に集約し、小規模生産事業の生産効率化を図る。投資額13億円。工期は2011年。
 全額自己資金で賄う予定。