サステナブル・シーフード普及に貢献
ＪＳＳＡで取り組みを表彰、募集開始
第５回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード実行委員会は、水産業のサステナビリティ推進に貢献する取り組みの募集をこのほど開始した。
過剰漁獲や混獲、違法漁業、沿岸域の自然破壊などにより、世界的に天然の水産資源が減少している。日本国内でも後継者不足や漁獲量の減少、水産資源の悪化などが課題となっている。一方で、世界の人口は増加の一途をたどっており、食料需給のためにも水産物のサステナビリティを推進する必要性が高まっている。
これを背景に、「ジャパン・サステナブルシーフード・アワード」（ＪＳＳＡ）では水産業のサステナビリティ推進のための取り組みや、環境や社会に配慮した形で生産された持続可能な水産物（サステナブル・シーフード）の普及に貢献する取り組みを表彰し、機運醸成を図る。
近年は環境面でのサステナビリティだけでなく、人権や労働環境など社会的責任も含めたサステナビリティが求められている。今回のアワードではジェンダー平等や働きがいの創出など、社会的な課題への配慮を含めた取り組みの応募も呼び掛けている。
人権や労働環境への配慮含めた取り組みも
応募用紙のダウンロード先
次の３部門を設置して募集している。
�．蝓璽澄璽轡奪徂�門＝単独もしくは複数の企業、組織、個人による新しい取り組みで業界のパイオニア的な存在となったプロジェクト。周囲が後に続くような取り組みであることを重視する。
�▲灰薀椒譟璽轡腑麌�門＝複数の企業、組織、個人がノウハウを共有することで実現した意欲的なプロジェクト。同業者間の協働も含む。複数組織が協働することで業界により大きな影響を与える取り組みであることを重視する。
��Ｕ-30部門＝学生を含む30歳未満の個人、または30歳未満の個人を主体とする組織によるプロジェクト。水産業を持続可能にするためのプロジェクトであれば、構想や過程の段階での応募も可能。
応募資格は2022年７月１日から2023年６月７日の期間に日本国内で取り組んでいる、または取り組みを開始した、持続可能な水産業の推進やサステナブル・シーフードの普及に貢献したプロジェクトであること。複数部門への応募や、過去に応募したプロジェクトも再応募が可能。自薦・他薦は問わない。
応募は公式ページまたは下のＱＲコードから応募用紙をダウンロードし、必要事項を記入してinfo@seafoo d l e g a c y . c o m へメールする。締め切りは８月18日。
審査員はレスポンスアビリティの足立直樹社長、ニチレイフレッシュの國田英紀水産第一グループチームリーダー、バードライフ・インターナショナルの鈴木康子主席海洋スペシャリスト、フィッシュ・アンド・プラネットの乗藤紘吏代表取締役（銀座大新７代目）、東京大学教養学部の吉高まり客員教授など。
実行委員会はＡＳＣジャパン、ＭＳＣジャパン、セイラーズフォーザシー日本支局、世界自然保護基金（ＷＷＦ）ジャパン、シーフードレガシーで構成。東京サステナブルシーフード・サミットが後援する。
昨年の授賞式の様子