日本のタマゴの１割、25万ｔをキユーピー扱う
日本ではタマゴが年間約250万ｔ生産されているが、そのうち１割の約25万ｔ、約42億個はキユーピーが扱っている、という。キユーピーは「マヨネーズの会社」のイメージが強いが、実は「卵の会社でもある」（同社）。
自動ラックシステム（製品冷蔵庫）
同社の推計によれば、日本のタマゴの年間生産量は約250万ｔ。このうち半分の125万ｔはテーブルエッグとして、殻つきで食卓に使われる。
残る125万ｔのうち、６割の75万ｔが料飲店など業務用市場で使われ、残る４割の50万ｔが食品メーカーなど加工用に使われている。キユーピーはこの業務用と加工用を事業領域としており、両市場に限ればキユーピーは20％という圧倒的なシェアを持っていることになる。
自動ラックシステム（貯卵庫）
さらに加工用タマゴ50万ｔの内訳を掘り下げると、�＼讐枩愁僖鵑�23万ｔと約半分を占め、��加工専門11万ｔ�Ｄ缶Ｎ繊淵泪茱諭璽此Ε疋譽奪轡鵐暗�）７万ｔ�た�肉・水産練り製品５万ｔ�ツ翰�食品３万ｔと製菓製パン以外の用途がある。
業務用の卵は工場で割卵して混ぜ、液状にし（液卵）、殺菌して出荷する。これによりユーザーは割る手間や殻の処理、サルモネラ菌などの衛生問題をクリアできる。液卵には�〜翰餃⇒餡�のみ�Ｍ馭鬚里澆裡灰織ぅ廚�ある。
製菓工場では使用する卵の量が多いので液卵を毎日納品する。それ以外では凍結卵が使われる。凍結卵は18カ月もち、品質もほとんど変化がなく、卵黄の乳化性などは「むしろ安定する」（同社）という。
乾燥卵は脱脂粉乳と同じ方法で液卵を乾燥させたもの。常温で半年もつ。粉なので持ち運びが便利で、扱いも楽。水を加えて液状にして使う。ただ、乾燥全卵は起泡性が失われやすく、卵黄の乳化力も低下する。一方で乾燥卵白はゲル形成力が強くなるため、弾力性やしなやかさが求められるハムや蒲鉾、麺などに活用されている。