前処理棟を建設、大幅な需要増に対処
マルハニチロ九州（熊本県菊陽町、飽本裕二社長）は前処理棟を敷地内に建設している。
同社には� 峅Ｉ佑△鵑�けラーメン」等の冷凍麵類、春巻、「れんこん挟み揚げ」等の調理冷食や缶詰を手掛ける第１工場と、�◆崘鮨函�タルタルソース」等のフライ冷食、中華丼等の袋ものなどを生産する第２工場の２棟あるが、これまでは第１工場で原料前処理したものを第２工場に持ち込むケースが少なくなかった。
そこで第２工場棟と冷凍倉庫の間に隣接して前処理工場棟を建設し、作業の合理化を図る。10月完成、操業開始の予定。従来の前処理要員が新ラインに異動するので、従業員数は変わらない。
同社はマルハニチログループの九州の生産拠点。林兼産業グループの「林兼デリカ」をマルハニチロ食品（当時）が2010年10月に株式を取得、同12月現社名に変更。翌11年１月にフライラインを増設した直後の３月、東日本大震災が発生し、グループの石巻工場（宮城）等が被災した。そこで、グループの商品供給をカバーするため、フライ冷食、冷凍麵類、春巻など大型商品の生産が短期間に加わり、工場全体の生産量は2010年の3815ｔが４年後の2014年は8488ｔと急激に拡大している。
マルハニチロ九州の前処理棟建築現場（左）、奥が冷凍倉庫