カット野菜の消費期限延長、販売機会ロス減らす

 パッケージサラダの(株)サラダクラブ(東京調布)は主力品の「千切りキャベツ」と「ミックスサラダ」(いずれもBigPack含む)の消費期限を4月3日出荷分から1日延長し、製造日を含め5日間とする。これにより小売店店頭での販売機会ロスを減らし、消費者の利用拡大を促す。
 親会社キユーピーが持つ特許「野菜にやさしい製法」に加え、同社が取り組んできたコールドチェーン(低温管理)、機能性のある包装フィルムの採用など「様々な工夫」(同社)を積み重ねることで実現する。
 パッケージサラダは洗わずそのまま使えるというメリットの一方で、消費期限が短いというデメリットがあった。同社の製品はこれまで一部を除き、製造日を含め4日間(=D+3、店頭に並んでから3日間)で販売していたが、4月3日以降は製造日を含め5日間(D+4)で、店頭では4日間となる。
 同社商品で売上げ1位は「ミックスサラダ」、2位が「千切りキャベツ」。これまで消費期限が短いため小売店では発注量のコントロールが難しく、販売ピークの夕方や夜には売り切れていることも多く、販売機会ロスが大きな課題となっていた。
 消費期限の延長により「小売店での販売機会ロスの削減と消費者のまとめ買いにも貢献できる」と同社では期待している。
 「千切りキャベツ」は130g参考小売価格96円、「同BigPack」が280g189円。「ミックスサラダ」は100g96円、「同BigPack」は220g189円。沖縄は3月31日から出荷する。
 同社のパッケージサラダは全国1万2000店で扱っており、国内シェア最大。

左から「千切りキャベツ」、「同 BigPack」、「ミックスサラダ」、「同 BigPack」