フーデックス開幕、食材の新利用法を強調

 フーデックスが幕張メッセで3日開幕した。アジア最大級の食品・飲料トレードショー。商談と情報の共有を目的に多くの業界関係者が連日集まっている。出展社は各社とも全国的にまだ知られていない食材や新しい食べ方を紹介し、バイヤーに対し他社との差異化を図る実践的な提案を行っている。
 新設した「水産物・水産加工食材コーナー」は特に活気にあふれている。地域特有の水産物の食べ方を提案し、試食コーナーには多くの人が集まっている。愛媛県の愛南漁協は朝市に揚がる愛南産のじゃこに地元の豆腐を加えた「じゃこカツ」を紹介。カレー味のじゃこカツもあり、県内の学校給食メニューとして子供たちに人気があるという。
 「米・穀類コーナー」は国産米の消費拡大に向けて今後市場拡大が期待できる「米粉」を紹介。食品機械メーカーと製粉会社が共同で米粉の製造から活用までを訴求している。米粉を使ったパン製造の実演ブースは賑わいを見せていた。

 他にも海外からの出展をはじめ、輸入食品、酒、ソフトドリンク、菓子・デザート、麺・パスタ・ベーカリー、調味料、野菜・フルーツなど各専門展示ゾーンを設けている。
 約2400社(国内約900社、海外約1500社)の展示規模。6日まで。期間中9万人の入場者を見込んでいる。

初日の会場の様子、多くの人が押し寄せた