マグロだけじゃない、自社初のディープフリーザー開発

 ホシザキは自社開発では初となるディープフリーザー(超低温冷凍庫)を7月26日発売する。まずは容量199Lと471Lの2機種をリリースする。このほか年内に3機種を加える。食品ロス削減の観点からマグロ以外にも用途が広がっており、ラインナップを充実させて新たな需要獲得をねらう。

 ホシザキ初のディープフリーザーは自然冷媒を採用したことがポイント。地球温暖化係数(GWP)が非常に低く、地球環境の負荷軽減に貢献する。

 ディープフリーザーは−60℃〜−50℃の超低温で食材を凍結、保存する。おいしさのカギを握るたんぱく質の酵素分解や脂肪の酸化を抑制すると同時に、冷凍焼けによる変色や食感の悪化を防ぐ。超低温での保存は色や味が変わりやすいマグロに適しているため、これまではマグロを扱う現場を中心に採用されてきた。

 近年は食品ロス問題や水産資源の減少、食材の多様化など食を取り巻く環境が変化し、ディープフリーザーの用途も広がっている。

 たとえば水産物を豊漁時に仕入れ、ディープフリーザーを使って鮮度を維持しながら保存することで、食品ロス削減だけでなく、市場の価格変動にも対応できる。ホシザキはメイン顧客の飲食店に限らず、食材の品質を重視する現場へ提案していく。

 新製品のディープフリーザー「HDF-500A」(容量471L)、税抜価格75万1000円