郵船ロジスティクスのマレーシア法人TASCO BERHADはマレーシアでコールドチェーン事業を展開する大手物流会社Gold Cold Transport Sdn Bhd社（GCT社）とMILS Cold Chain Logistics Sdn Bhd社 （MCCL社）を買収する。
GCT社はマレーシア国内のコールドチェーン業界売上第２位の物流会社。約３万1000�屬領簑◆ξ篥狒匕砲�174台のリーファートラックを所有し、主に冷蔵・冷凍食品を扱う。最も難易度の高いといわれるアイスクリームの取扱いに関しては国内シェアの約80％以上を占めており、高品質なサービスを提供している。
MCCL社はマレーシア国内のコールドチェーン業界売上第10位。ポートケラン港のWestportに隣接したエリア内で約7000�屬領簑◆ξ篥狒匕砲離�ペレーションを行っている。このエリアは全てFree Commercial Zoneで、税関や港湾局にも隣接する好立地。Westportではコンテナの取扱いが増加しており、物流需要が見込まれる。
MCCL社の買収に加え、同エリアの広大な敷地（約16万�屐砲半鏖港匕法別鵤核�1000�屐砲眷禺�した。
今回買収した会社はハラル物流に対応しており、2015年に取得済のTASCO社と連携したハラル物流サービスが提供できる。これにより、マレーシア国内のコールドチェーン事業に本格的に参入し、同社グループの物流サービスを補完・強化できる。
マレーシア国内では、アセアン地域の人口増加と個人消費拡大を背景に生鮮品を含む食料品、飲料、医薬品等の品質を維持した鮮度保持輸送・保管の需要が高まっている。また、今後予想されるオンラインショッピング市場の拡大により、冷蔵・冷凍倉庫での管理やリーファートラックを使った定時配送の需要も増加するとみられる。
TASCOは成長を支える事業の柱としてコールドチェーン事業に本格的に参入し、海上・航空貨物輸送、コントラクト・ロジスティクスを組み合わせることで、さらる事業拡大を図る。「今回取得した好立地な土地と施設を『戦略的物流施設』と位置付け、最大限に活用することで、コールドチェーンだけでなくあらゆる利用者の物流ニーズに応えていきたい」としている。