連結子会社4社を合併、事業拡大へ

 カネカは食品事業を強化するため、連結子会社4社を1日合併した。カネカ食品販売を存続会社に、東京カネカ食品販売、東海カネカ食品販売、九州カネカ食品販売の3社を消滅会社とする吸収合併方式。新商号は「カネカ食品」。

        佐々木伸也社長

 同社の食品事業は連結売上高が年間1300億円を超え、加工油脂、パン酵母、生地改良剤など製パン・製菓向け材料の生産販売を主軸に、スパイス、冷凍パイ生地など幅広い製品を手がけている。
 その主要な販売チャネルとして全国を4地域に分けて販売会社を設置。これら4つの販売会社は、それぞれの地域に根付いた営業活動を展開している。
 4販売会社を統合することで、年商1000億円規模の製パン・製菓向けを主体とした原材料問屋が誕生する。カネカ食品の佐々木伸也社長は「当社の技術による差別化された製品や豊富な仕入品などの総合力、全国の営業・物流拠点を強みに、さらなる拡大をめざす」と語っている。
 当面は製パン・製菓向けを中心に原材料を提供するが、新たに開発した不凍たん白質の技術を活かして、冷凍食品や水産加工品、麺類なども視野に入れ、食品加工の新たな素材提供を拡充する。