三機工業はアルミ製軽搬送用ベルトコンベヤ「エスコンミニ」シリーズで、コンベヤ業界初となるバイオマスプラスチックを標準採用した。樹脂部品に代えてバイオマスプラスチックを外装部品の一部に採用することで、製造時と焼却廃棄時のCO2排出を削減する。
「エスコンミニ」にバイオマスプラスチックを採用した
従来、同シリーズは側面カバーやプーリ受け具等外装部品の一部に樹脂部品を使用していたが、製造過程で消費する燃料が多く、また焼却廃棄処理過程でも多くのCO2を排出してしまう。
とうもろこしなどから採れる有機性資源を混合したバイオマスプラスチックを外装部品の一部に採用。これにより、製造時と焼却廃棄時のCO2排出を約20%削減する。
また、同シリーズのうち八割を占める変速タイプには、制御方式を最適化した「ブラシレスモータ」を標準搭載。ロータ部にブラシ(整流用ブラシ)ではなく永久磁石を使用することで、動力効率がアップするとともに、電気損失を抑えることが可能となる。CO2を約25%削減、消費電力も約25%削減する。
バイオマスプラスチックとブラシレスモータの採用により、コンベヤ1台あたり約43kgのCO2削減が可能となった。