【年頭所感】
モノづくりの力活かして新領域に
日本製パン製菓機械工業会 田中 利幸理事長

     田中理事長

 食品業界は消費者の「食の安全」に対する意識の高まりから、さらなる品質管理強化が求められ、原材料・エネルギーコストの高騰や新たな「食品表示法」への対応など厳しい経営の舵取りを迫られている。
 また、ユーザー業界である製パン・製菓業界は消費者の心をつかむ味覚の創造、幅広い年代層へ向けた新製品の提案、海外マーケットの開拓など新たな取り組みが求められている。
 我々は永年培ってきた「モノづくり」の技術力を活かして、これらユーザー業界の課題解決や新たな取り組みに寄与して参る。
 本年は24回目の開催となる「2015モバックショウ」の開催準備に着手する。今回は実行委員に若手を多く起用し、フレッシュな感性による新たなモバックショウを、ユーザー業界に披露する。
 中長期的に見れば、少子高齢化による国内市場の拡大が見込めないことから、食品業界でもアジア市場への進出が加速しているが、当会でもアジア諸国への市場開拓を視野に入れた事業として、4月にシンガポール・エキスポで開催される「FHA2014(フードホテル&アジア)」への共同出品事業を実施する。
 会員の加入促進を図り、業界の基盤強化を推進して、ユーザー業界のさらなる発展に寄与したいと願っている。