豪州最大手のトマト加工会社を譲受

 カゴメはオーストラリアで最大手のトマト加工会社「セデンコ・オーストラリア社」とその原料トマトを栽培する農業会社「SSファームズ社」の事業譲受に関する契約を締結した。
 主事業である農業生産を基盤とした原料加工事業をオセアニア地区で展開することで、海外での成長をめざす。食料資源環境・食の安全への対応と、同社の強みである“畑からの品質作り”を強化するため、07年のポルトガルのトマト加工会社への出資に続き、南半球での原料生産拠点を確保した。
 7月末までに譲受手続きを完了させる予定。これによりオーストラリアでの農業生産を基盤とした原料加工事業に参入し、日本市場に向けた安全・安心な原料の安定的確保を図る。

 セデンコ・オーストラリア社は20万tのトマトをペースト、ダイスに加工(売上金額比はペースト3:ダイス1)、95%を豪州国内に販売している。またフルーツ、ビート・ピューレを少量加工している。SSファームズ社はトマトの栽培が約10万t。契約農家の管理と収穫作業を受託し、コスト、入荷をコントロールするために設立した。