衛生モニタリング製品を価格改定

　スリーエムヘルスケアは食品工場や店舗、医療現場などで洗浄後の汚染度チェックのＡＴＰふき取り検査に用いる衛生モニタリング製品の価格を１日改訂した。同時に、測定機器本体と測定用試薬を対象に３月31日までキャンペーンを実施する。

キャンペーンを実施して、衛生モニタリング製品
の市場浸透と拡大をめざす

　食品工場や店舗、医療などの衛生管理は目視によって行なわれているケースがあるが、一見きれいに洗浄されているように見えても、実際には目に見えない微生物や汚れが付着していることがある。また、その場で短時間に衛生状況を把握することが求められている。
　ＡＴＰふき取り検査は、“３ＭクリーントレースＡＴＰ測定機器ルミノメーターＵＮＧ３”と専用の測定試薬を用い、①ふき取る、②反応させる、③測定する――の３ステップで、誰でも容易に検査できる。検査結果は短時間で確認することができるので、効果的な二次汚染対策が可能。また、現場の衛生検査の測定数値を記録していくことで、継続的な衛生管理と衛生意識の向上につながる。
　測定用試薬の“３ＭクリーントレースＡＴＰ測定用試薬ＵＸＬ100”は、現場従事者の手の汚れや包丁、まな板、ステンレス製容器、調理器具、調理台、取っ手部の汚染度をチェックする際に活用する。スワブ(綿棒部)は115ｍｍの長さがあるので、手の届きにくい狭い隙間も確実にふき取ることが可能という。また、“水中ＡＴＰ測定用試薬ＡＱＴ100”を用いて、ミネラルウォーターや地下水、公衆浴場などの水質の汚染度を検査できる。
　「価格の改定と同時に、３月31日までの期間限定で、特別価格で提供するキャンペーンを実施する。これにより、さらなる衛生モニタリング製品の市場浸透と拡大をめざす」（同社）という。
　ＡＴＰとはアデノシン三リン酸のことで、地球上の全ての生物の中に存在する化学物質。ＡＴＰが存在するということは、そこに生物や生物の痕跡が存在するということになり、菌の繁殖原因となる栄養分が存在していると判断できる。検査箇所をスワブ(綿棒)でふき取り、スワブを試薬と反応して発光させ、その発光量を数値化して検査する。

　　価格表（税別）