自治体と連携、「ボトルtoボトル」を促進
トムラ・ジャパンのペットボトル回収機
セブン-イレブン・ジャパンはペットボトルの回収事業を促進するため、自治体との連携協力を拡大している。
東京都小平市と「資源循環に関わる協定」を７月30日締結し、市内のセブン-イレブン19店舗に「ペットボトル回収機」を新たに設置した。廃ボトルを飲料用として再使用する循環システム「ボトルtoボトル」によるプラスチックのリサイクルを促進し、多摩地域の環境保全に貢献する。
ペットボトル回収機はトムラ・ジャパン��（東京都中央区）が開発した。幅650ｍｍ×奥行500ｍｍ×高さ1177ｍｍ。１台で500mlペットボトル約150本を収容できる。
今回の協定は「こつこつ小平『もったいない』が根づくまち」の理念のもと市民と共に３Ｒ活動に取り組む小平市と、環境宣言「ＧＲＥＥＮ ＣＨＡＬＬＥＮＧＥ 2050」を掲げ、プラスチック対策の一環としてペットボトル回収機の設置を推進する同社が、双方の活動に賛同したことで実現した。
茨城県行方市内のセブン全店にも導入
茨城県行方市とは６月に協定を結んだ。寺岡精工（東京都大田区）のペットボトル減容回収機「Bottle Squash（ボトルスカッシュ）」を市内にあるセブン-イレブン９店舗に設置した。茨城県では初となる。
「Bottle Squash」は寺岡精工が独自開発したプレ細断圧縮方式を取り入れており、減容したペットボトルを膨らみにくい状態に保つほか、飲み口部分を欠落しないように減容することで、廃ペットボトルの資源価値を高めた。リサイクル材として日本で初めて意匠登録された。収容量は500mlペットボトル換算で約280本。
行方市は日本で２番目に大きい湖の霞ヶ浦北浦に接し、地域の環境保全に積極的に取り組んでいる。市民のＳＤＧｓに対する意識を高めるため、ペットボトルの回収を進めるセブンと連携協力した。
セブンはペットボトル回収機の設置を2017年に開始し、東京や埼玉、沖縄県内のセブン店舗で稼働している。今回の自治体との協定でセブンの設置店舗数は約390店舗に増える。
寺岡精工のペットボトル減容回収機