冷凍空調工業会「技術で日本の存在感を」

 日本冷凍空調工業会(岡田慎也会長=ダイキン工業常務)は新年会を都内ホテルで10日開催した。

      岡田会長

 岡田会長は前年を振り返り「節電志向の高まりを受け、より省エネ性の高い最新モデルへの買い替え・更新需要が促進された。エコキュートは伸び悩んだものの、ガスエンジンヒートポンプエアコンの出荷が大幅に増加し、業界全体では景気の回復を裏付けるような、業績の回復が見てとれた」と語った。
 今年の会の方針として、(1)温室効果ガスの削減や冷媒転換など環境問題への適切な対応、(2)国際規格・基準への対応、(3)ユーザーが安心して使用できるよう機器の安全性の確保、(4)グローバル化の推進・強化――とし、「課題は山積みだが、その解決こそが日本企業が世界に向けた力強さ、技術貢献となる。技術で日本の存在感を示そう」と呼びかけた。
 経済産業省の須藤治産業機械課長が来賓の挨拶を行ない「産業競争力強化法や設備投資減税など、企業が投資しやすい環境を取り戻していく。一昔前は海外での投資が盛んだったが、もう一度日本国内で投資を見直し、国全体を盛り上げていこう」と語った。
 乾杯の発声は井上章副会長(東芝キヤリア社長)。