食品搬送のプロがワイヤーベルトからロボットまで出展

 ケイズ ベルテックは昨年に引き続き自社開発の搬送ロボットを出品するほか、万能巻成型機やスピンノズル式除水装置など多彩な商品を出展する。
 同社ではFAラインの構築を行う限り、システムインテグレーターとしての役割を担うことは避けられないと判断し、自社でパラレルリンクロボットを開発。昨年のFOOMAで初披露した。今年は昨年よりも処理数を早くしたタイプと、機械の上にかぶせるくらい小型のパラレルリンクロボットの2台を出品する。

除水装置から出てきた商品をロボットでコンテナに

 万能巻成型機は生春巻き、トルティーヤ、肉巻きなどの巻物を瞬時に巻くことができる食品加工機械。従来の巻成型機と比べてコンパクトなので、これまで設置が困難だった工場や店舗・厨房にも設置できる。またカット野菜や麺類など従来の技術では巻くことが困難だった食材も巻くことができ、手巻きでは締めるのが難しい製品、作業者によるばらつきを解決した。
 作業終了後の洗浄も簡単。ベルトは簡単な操作で脱着でき、シンプルな構造なので水洗いできる。利用者のニーズに合わせ、半自動機種、全自動機種に対応する。

 スピンノズル式除水装置は特殊なダブルヘッドを持ったノズルがエア圧で、自ら高速回転し、効率よく除水する装置。エア吐出部の独自の回転機構が商品に対し、強弱の変化と振動を与えながら、上下からジェットエアを有効に吹き付けるため、水分や水滴をすばやく除水できる。
 これにより、次工程の包装や印字・シール貼りなどの工程への受け渡しの乾燥時間を短縮できる。
 除水対象物は製品充てんした小袋・真空パック、レトルトパウチ、カップ製品、トレー入りパック、缶詰・瓶詰製品、弁当箱など幅広い。
 会場では除水装置の受け取り側で、川崎重工の協働ロボット「デュアロ」に製品を取らせてバンジュウに入れるデモンストレーションを行う。
 同社では「FAラインを構築するために最低限必要なコンベアベルト、コンベアシステム、生産効率を高める万能巻成型機などの機器、全自動化ライン実現のためのアイテムとしてのロボット、全てのアイテムを自社で全て製造していることを訴求していきたい」としている。
 出展ブースは東7ホール、7K−08