年頭所感 日本冷凍空調工業会 有原正彦会長
ヒートポンプが環境対策の切り札

      有原会長

 当工業会は冷媒フロン規制に係る諸対策、地球温暖化防止対策、環境関連対策を最重点項目と把握し、製品安全対策も含め多くの諸課題に適切な対応を図っていく。政府はポスト京都議定書も含む温暖化防止の中期目標として1990年比25%削減を条件付きながら公表しており、当工業会の事業に大きく影響を与えることは必死。これに対応するため、冷媒漏洩対策と省エネの推進、オゾン層保護対策と省エネ機器の開発・提供、検査検定事業の充実を図っていく。
 会員の主力の生産品であるヒートポンプ技術は国民生活に欠かせない。ヒートポンプ技術の効率向上と用途拡大は京都議定書の目標を達成させるための切り札となるものであり、市場拡大と環境に配慮した高効率機器の開発や普及に全力を注ぐ。