厨房機器展開幕、環境改善・省エネ機器が競演

 厨房設備機器展が東京ビッグサイトで21日開幕した。各社とも厨房内の作業環境の改善、省エネルギー化に対応する製品を出展している。24日まで。

初日から賑わっている会場、各社ともスチコンを
使って様々な料理を実演

 ラショナル・ジャパンニチワ電機フジマックタニコーマルゼンなどはスチームコンべクションオーブンで焼きたてのクロワッサンやカレイのムニエル、豚肩ロースの丸ごとコンフィなどを試食提案し、来場者を惹きつけている。
 ホシザキ電機もスチコンを前面に押し出して、ブロッコリーのフランやディアブルチキン、りんごのコンポートなどを実演している。「調理が難しい料理に思えるが、スチコンを使えば温度調整が容易となり、誰でも同じように仕上げることができる」と利点を訴求している。同社のブースではブラストチラー&ショックフリーザーや電解水生成装置なども展示している。
 福島工業は「低温」に強い同社らしい調理を実演。ホテルパン仕様冷蔵庫や新型ブラスチラー、低温スチーマー、RO水、電解次亜水など厨房設備に必要な一連のシステムをトータルで提案し、やわらか食のホタテムースや大山鶏のオレンジ煮、冷凍天ぷらを提供している。
 東京ガスのブースでは、輻射熱を抑えて作業環境の改善に貢献する「涼厨」機器を展示。機器メーカーとの協力で立体炊飯器、台付コンロ、フライヤー、回転釜、ゆで麺機、食器洗浄機を紹介している。また、餃子の王将や牛丼の松屋、てんやなど多くの外食チェーンで「涼厨」機器を導入し、成果を上げている事例をパネルで説明している。
 鈴茂器工不二精機オーディオテクニカは米飯成型ロボットの新機種をそれぞれ出展。ミドリ安全エコラボセハージャパンは様々な衛生資材を紹介している。

 国際ホテル・レストランショー、フード・ケータリングショーとの合同開催。期間中9万名近い入場者を見込んでいる。