コーヒーマシン専用電子マネーカードリーダーを開発

 UCCグループのマシン事業を担うラッキーコーヒーマシン(=LC)、一杯抽出型コーヒーシステム事業を運営するソロ フレッシュコーヒーシステム(=SFC)豊田通商の3社は、業界初のコーヒーマシン専用電子マネーカードリーダー「CPT300-M01」を共同開発した。

      CPT300-M01

 「Kitaca」、「Suica」、「PASMO」、「TOICA」、「manaca(マナカ)」、「ICOCA」、「SUGOCA」、「nimoca」、「はやかけん」の9種類の交通系電子マネーと楽天Edyの計10種類の電子マネーに対応する。現金決済を必要とせず、通勤定期券やモバイル端末を使用した電子マネー決済でコーヒーを提供できる。
 端末にKDDIのLTE通信モジュールを内蔵しているので、回線工事が不要で設置場所を問わない。
 電子マネーをかざす4.3インチのディスプレイ部分には、コーヒーマシンに合わせた使用方法のガイダンスとともに、抽出中のコーヒーの様子を表示する。
 コーヒーマシンはDRIP POD (R)の業務用コーヒーマシン「DP3000」とカフィテスコーヒーディスペンサーの 「エクセレンスコンパクト」の2機種に対応する。

 電子マネーは企業の社員IDカード、通勤定期券だけでなく、モバイル端末でも利用ができるなど、急速に普及が進んでいる。キャッシュレス化のすう勢を背景に、昨年夏からLC、SFC、豊田通商の3社は共同で、業務用コーヒーマシンでも現金がいらない決済ソリューションの開発に取り組んできた。
 今後は開発したコーヒーマシン専用電子マネーカードリーダーを全国のオフィスや従業員食堂を中心に展開する。
 3社では「このカードリーダーの普及を通じて、昨今の「人手不足」などの問題を解決するとともに、効率性が高いコーヒーサービスオペレーションを提案していきたい」としている。