レトルト食品向けの新包材
三菱樹脂は透明蒸着ハイガスバリアフィルム「テックバリア」シリーズで、高い酸素バリア性と水蒸気バリア性を持ち、レトルト食品包装に対応した「テックバリアＬＳ」を開発、４月１日から発売する。主流のアルミ箔を使用したレトルト包装の代替用途を中心に拡販する。
伸長するレトルト食品包装向けに提案
特長は、（１）高い酸素バリア性と水蒸気バリア性を有している、（２）レトルト性能を有し、レトルト後も高いバリア性を維持、（３）耐屈曲試験後でも高いバリア性を維持、（４）アルミを使わない構成でレトルト包装ができるので、電子レンジ（マイクロ波）の使用が可能、（５）印刷加工性が良好、（６）耐酸性、耐油性に優れているため、レトルト内容物が酢や油でも高いバリア性を維持、（７）金属探知機の使用が可能、（８）単独燃焼時に塩素系ガスを発生しない――など。
特に、レトルト対応のグレードとしては最高水準のバリア性である酸素透過度０．１ｃｃ／（�屐Γ筺Γ瓧遙蹇法並�定条件：２５℃、８０％ＲＨ）、水蒸気透過度０．１ｇ／（�屐Γ筺法並�定条件：４０℃、９０％ＲＨ）のバリア性を有している。
シリーズの「テックバリア」はアルミ箔を用いた包装材と異なり、内容物が容易に視認できるほか、ユーザーが金属探知機や電子レンジ（マイクロ波）を利用できるため、医療・工業・食品・化粧品などの包装材や、太陽電池のバックシート部材など、幅広い分野で利用されている。