オプテックスFA、ラベル誤表示・誤認識を防止

メガピクセル印字検査カメラ「MVS-OCR2」の
検査イメージ(同社HPから)

 産業用光電センサ機器のオプテックス・エフエー(京都市、中島達也社長)は段ボールの印字検査で効果を発揮するメガピクセル印字検査カメラや、弁当の上貼りと下貼りラベルを同時に検査できるコンベア型食品ラベル印字検査システムを出品する。食品表示ラベルの誤表示だけでなく、誤認識を防いで食品ロスの削減に貢献する。
 メガピクセル印字検査カメラ「MVS-OCR2」は従来機種に比べて解像度を8倍に高め、読み取り能力を格段に向上させた。印字間違いや文字欠け、文字抜けといった印字不良を未然に防ぐほか、解像度の向上で2倍以上の視野を実現した。横長の段ボールなど印字が一列に長い場合や、個包装箱などコンベアの通過位置が一定しない場合でも高精度の印字検査を可能にする。
 カメラには最新のアルゴリズムを搭載しており、照明にムラがあったり、印字面がゆがんだりしていても判定できる。また、文字が傾いていたり、商品が回転しながら流れてきたりした場合の補正認識機能も備える。安定検出で商品の「ムダはね」を排し、食品ロスを最小限に抑える。
 最近は賞味期限の年月表示への移行が広がっており、それに伴って製造年月日や時間帯、製造機械などの情報をコード化したロット番号を付加するケースが増えている。このメガピクセル印字検査カメラはコード化された複雑なロット番号の内容を読み取り、OKかNGかを判別する。

弁当の上貼り・下貼りラベルを同時検査

コンベア一体型ラベル検査システム「HVS-CV」は
昨年も出品し注目を集めた(写真は昨年)

 コンベア一体型ラベル検査システム「HVS-CV」は、高解像度500万画素のOCR(光学的文字認識)カメラによる安定した文字の読み取り能力のほか、最大800万枚の全画像保存でトレーサビリティに対応できるなどの特長を持つ。インラインで使えるため、弁当やパック惣菜などの全数検査が行え、多品種生産に伴うラベルの誤貼付や誤表示の防止、これまで目視だった検査員の負担軽減を図ることができる。
 ラベルの商品名や原材料、賞味期限、価格などの文字、英数字を1つひとつ照合し、アレルギー表示やバーコード情報も安定して読み取る。オプションで下貼りラベル用のカメラを搭載すれば、ワークの天面と底面に貼られたラベルの同時検査が可能。照合検査に要する時間は1個あたり0.1秒。1時間当たり最大3600個を検査できる。
 ブース番号は西4J-34(西展示棟)。
 出展社セミナーでは「賞味期限印字事故の最新動向とフードロス対策」をテーマに印字事故の発生原因や最新動向、印字検査機による対策などを紹介する。東京ビッグサイト会議棟6階(608セミナー会場)で7月12日11:00〜11:45。事前登録が必要。申込みは下記URLから。
 https://www.foomajapan.jp/seminar/exhibitor_presen.php#712_b