FOOMA開幕「ビジネス交流の場に」

 「FOOMA JAPAN2013」が東京ビッグサイトで11日開幕した。開会式で挨拶した日本食品機械工業会の林孝司会長は「36回目を迎える今年は725社が出展し、過去最大規模での開催となった。これも食品に携わる人たちの本展に対する評価と期待の表れだと感じている」と語った。

       林会長

 また、「景気回復の兆しはあるが、産業界は引き続き予断を許さない。これまで以上に、食品業界が一致団結して食の安定供給に努め、国民の生活を支えなければならない。食に関する最新の技術を体感できるFOOMAを、情報収集の場、ビジネス交流の場として活用していただきたい」とし、多くの来場を呼びかけた。
 開会式には来賓として経済産業省製造産業局産業機械課の須藤治課長、EHEDGのクヌート・ローレツェン会長らが出席した。
 「FOOMA JAPAN2012」は14日まで開催している。

(写真左から)桜澤誠展示会実行委員会副委員長、中章委員長、林会長、須藤課長、
ローレツェン会長、海内栄一副委員長

併催行事が充実

 今年のFOOMAは多彩な併催行事も見どころの1つ。
 FOOMAビジネスフォーラム(13日)では経済アナリストの森永卓郎氏が「変化の時代の今、企業に求められているものは?」をテーマにユニークな経済論・企業論を展開する。今回は特に展示会閉場後にじっくりと聴講できるように午後5時からの講演にした。
 このほか、(1)EHEDGのクヌート会長による「衛生設計のためのステンレス鋼の溶接」(12日)(2)AIBのモーリン副所長による「食品機械の衛生設計〜食品メーカーと食品機械の効果的な取り組み〜」(12日)(3)美味技術学会主催のシンポジウム「日本発農産物の海外展開〜美味技術に求められるもの〜」(13日)▽農業機械学会主催のシンポジウム「食の流通を変える!!安全・安心、環境、経済性を考慮した食品流通の新しい技術」(14日)など、実践的な講演を開催する。出展企業によるプレゼンテーションセミナーも12〜14日実施する。
 今回は出展企業・小間数が過去最多(西館使用年を除く)となったことから、講演は全てビッグサイトの会議棟で開催する。
 展示会場内の併催行事としては(1)大学や研究機関の最新研究を発表する「アカデミックプラザ」(2)海外機関や駐日外国大使館が各国の情報を提供する「グローバルスペース」(3)主催者である日本食品機械工業会の「日食工コーナー」を設置している。日食工コーナーは会の活動や沿革を紹介するだけでなく、国際規格に対応した制御盤モデルの提案も行っている。