ファミリーマートが自信を持って提供する「生まれ変わったファミマのパスタ」(同社)。今回のパスタの刷新のポイントは「アルデンテ」の追求。そのため工場の製法を一から見直した。「水切り」の工程では脱水機に着目。来年2月までに全国の工場で導入を完了するという。
従来パスタを真水で茹で、その後塩水を表面に和えていたが、塩味がブレ、芯が残らない、あるいはパスタに味がしみ込まないという課題があった。
そこで家庭や飲食店で作る製法を工場でも採用。塩水そのものでボイルする工程に変更した。これにより、アルデンテ品質のパスタに仕上げることに成功した。
芯が残ることで、しっかりとした弾力のある食感になるとともに、麺に塩味がきちんと入り、ソースとのバランスが良くなった。
また、パスタの「水切り」方法にも着目した。
従来の工程では、人手により水切りしていたため、付着水が想定以上に残り、麺が柔らかくなり、塩味がうすくなるという課題があった。
そこで、脱水方法を変更し、麺のふやけによる食感・塩味の劣化を防止するため、脱水機の導入に踏み切った。「充分な結果が得られている」(赤荻部長)という。
10月下旬の段階で、関東のベンダー工場の一部に脱水機の導入が完了。来年2月までに全国の工場で導入を完了させる。
刷新したパスタシリーズ、こだわった“アルデンテ”を味わえる