「小売・食品などの生産工程自動化ソリューション」で業務提携

 パナソニック スマートファクトリーソリューションズ(=PSFS)スキューズは、ファクトリーオートメーション技術とロボティクス技術を使った新たな自動化ソリューションに向けて業務提携する。食品加工業、外食業、製造小売業など、広くモノづくりに携わる業界で課題となっている人手不足の軽減や品質安定化などを解決する。
 PSFSは電子部品実装設備や溶接ロボットなどの分野で世界トップクラスのシェアを持つ。生産ライン全体を一括で管理・制御できるスマートファクトリー関連技術やRFIDなどの無線通信技術、高い信頼性が求められる設備のモノづくり力、国内外の販売・サービス網がある。
 スキューズは独創的なロボットの開発・製造、システムインテグレーションが強み。コンビニエンスストア向け惣菜製造工場での自動化ロボットシステムの企画・開発、据付、運用、保守に関する実績と経験がある。
 今後両社は、それぞれの事業基盤・ネットワークなどを最大限に活用し、相互に提供し合う形で提携する。

 食品加工業界はシニア層や単身世帯の増加、女性の社会進出などの社会環境の変化を背景に、中食の需要が増加するなど市場が拡大している。
 一方で、少子高齢化のため人手不足が深刻化しており、手作業が多い弁当、おにぎり、惣菜づくりの生産プロセスで自動化へのニーズが高まっている。
 そこで両社は当面、食品加工業界向けに新たなソリューションを開発し、工場の安定稼働、生産品質の向上、トレーサビリティー、フードディフェンスの強化などに取り組む。
 その後、食品加工業界だけでなく、流通・物流・外食などの分野へと提携の範囲を拡大する。