不採算店、30店舗を閉鎖
生鮮と惣菜強化に向け、50店舗を改装へ

 西友は不採算店約30店舗を閉鎖する。“エブリデー・ロー・コスト”を強化するため、便利で快適な買い物体験を提供できる店舗立地に焦点を当て、閉鎖に踏み切る。
 一方、2015年には既存店舗約50店を改装し、店舗運営の生産性と効率性の向上を図る。生鮮食品と惣菜の強化に焦点を当てた改装。質の高い生鮮食品を楽しめる空間づくり、惣菜などのクイック・ショッピングを可能にする売場づくりなどを積極的に進める。
 西友の100%子会社である若菜の惣菜工場に対する設備投資を加速し、生産性を向上させる。多様化、高質化するメニューにも機動的に対応できる最新の調理機材を導入し、生産体制の拡充を進める。
 生鮮食品では、2015年中にすべての物流センター内に品質管理の専用施設と専門チームを置き、青果の主要品目では、センターの出荷前検査を一元的に実施する体制を整える。
 検査結果は取引先とも共有し、品質保持と生産性向上の両面から継続的な改善につなげ、同様の取り組みを畜産物、水産物にも拡大する。
 ネットスーパー・通販サイト「SEIYUドットコム」では、特に需要が伸びている首都圏で、今後3年間に配送・受注能力を拡大し、ネットスーパーのサービス対象地域を東京都心と近郊エリアの全域に拡張する。
 同時に、生産性を向上することで、より効率的で費用対効果の高い方法でサービスを提供する体制を構築する。