グループ最大の新工場稼働、年間３万ｔ生産
中国の水産加工会社に出資
最新の生産システムを導入した新工場
持ち帰り弁当の「ほっともっと」や定食レストラン「やよい軒」を全国展開するプレナス（福岡市、塩井辰男社長）のグループ100％子会社プレナスフーズは、埼玉県北葛飾郡杉戸町にグループ最大の新工場を竣工し、10月１日稼働した。効率的な生産システムを導入するなど投資額は約80億円。
食品総合工場として基幹商品の内製化を図るほか、商品開発の強化や販促戦略に迅速に対応できる体制の実現をめざす。
２階建て。延床面積は約8500�屐�生産品目は牛や豚肉のスライス、とんかつ、チキン南蛮など。生産能力は年間約３万ｔ。
敷地内では既存の精米工場や食肉加工場、調味料の製造工場に加え、物流センターが隣接する。新工場の建設による生産拠点の集約化で、物流コストの削減や競争力の高い商品の供給が可能になる。
新工場ではグループ２カ所目となる事業所内保育施設「ＣＥＮＴＯＳ（セントス）おひさまてらす」を併設した。子育て世代の従業員が育児をしながら働くことができる環境を整備した。
また、プレナスは新工場の稼働に合わせて中国山東省にある水産加工業の「威海東源食品有限公司」に出資することを発表した。水産加工場を新たにグループ内に取り込むことで、「内製化をさらに拡充し、付加価値の高い商品を提供する」（同社）としている。