植物工場監視システムを開発

 イーソル(東京都中野区)は植物工場仕様の温湿度、照度などの環境データを測定・蓄積する農場監視システムを開発した。環境測定装置には、冷凍倉庫向けハンディターミナルの開発などで培った耐環境技術を生かした。

  冷凍倉庫向けハンディの経験を活かした

 システム名は「eSOLアグリンクサーバ」。本体に搭載している液晶パネルで植物工場の環境データをリアルタイムで確認し、現場の環境調整に即時対応する。測定データは無線LANや3G通信回線を通してクラウドサーバやパソコンにも蓄積でき、蓄積データから環境や状況を可視化し、農作物に最適な環境を保持する施策を打ち出すことができる。
 同システムは測定した環境データを収集する本体装置、測定データを蓄積・閲覧するためのPC専用アプリケーション(ライト版)、ACアダプタで構成。温度、湿度、二酸化炭素濃度センサを内蔵し、本体の液晶パネルに測定データを表示できる。
 内蔵センサ以外にオプションで水温、漏水、照度センサを追加でき、利用者のニーズに応じて柔軟なシステム構成を実現する。また、測定データ確認用アプリケーションは機能が限定されたライト版以外に、測定データ収集や閲覧、本体の設定などの管理が可能なサーバアプリケーションも用意した。イーソルが提供するクラウドサーバでも利用できる。