機内でも店舗同等のモスバーガーを
 決め手はソースのレトルトパックにあり

 モスフードサービスと日本航空はコラボレーション企画として、看板商品のモスバーガーを元にした「AIRモスバーガー★JALスペシャル」を3月1日〜8月31日、JAL国際線欧米豪路線(一部除く)のプレミアムエコノミー、エコノミークラスで提供する。ミートソースのレトルトパックを改良することで、機内でも店舗と同等のモスバーガーを提供できるという。

乗客自身が組み立てる、“つくる”楽しさも体験できる

 両社コラボ企画の第5弾。満を持して登場する「モスバーガー」はモスフード創業時からの看板商品。乗客自身がバンズ(パン)とパティ(肉)にミートソースやマヨネーズをかけたり、厚切りトマトや多めに用意したタマネギのスライスをはさむことで、作りたてに近い食感を機内で再現する。

 鶏ガラや豚骨ベースにトマトや赤ワインなどを使い、数百回試作したというモスフードこだわりのミートソースは、店舗で調理した状態に近いものを、工場でレトルトパックに詰めることで再現した。
 「コラボ企画の第1弾から、看板商品である“モスバーガー”で始めたかった。しかし、その頃はミートソースの充てんに改良の余地があり、店舗と同等レベルのソースを機内で提供することができなかった」とモスフードサービス新規事業開発グループの森本淳俊グループリーダーは説明する。
 「企画の発足から3年あまり。ようやく納得のいくレベルにまで達することができ、今回の提供となった」と話す。ソースのレトルトパックは新たなパートナー工場の協力を得て実現した。ここでも試作に試作を重ねたという。

 ソースだけでなく、野菜もこだわり、機内で提供するのに最善の水準を見出した。
 トマトも機内食の容器に収まるよう、店舗用(サイズL玉)よりも小さいもの(S玉)を選び、厚めに切っている。野菜は機内で食べる時に食べ頃を迎えるよう、契約農家が出荷する時期も調整している。
 使用するトマトや玉ねぎは、モスバーガーの店舗で提供するものと同様、協力農家で育てた国産品の野菜を使用している。

 これまで4回のモスフードとのコラボメニューは累計で50万食提供。今回のエアモスバーガーは1回で過去最多の40万食を見込んでいる。