冷食用紙容器を開発

  「レンジで楽チントレー」のサンプル

 凸版印刷は冷凍食品用の電子レンジ調理に対応した紙製一次容器「レンジで楽チントレー」(登録商標出願中)を開発した。高付加価値の冷凍食品容器として、食品メーカーやコンビニエンスストア向けに今月上旬から販売を開始する。
 プラスチックや深絞りトレーと異なり、容器の側面を含めた全面に美粧性の高い印刷ができるのが大きな特徴。売場での高い訴求効果が期待できる。加えて容器本体の印刷面積が広いため、加飾表現や法的表示のための外装、外箱が必要ない。耐熱強度を高めているため、加熱しても容器が変形しにくく、そのまま食器としても使える。
 ふたは独自開発した開封構造で、密閉性と開封のしやすさを実現した。価格は191×156×40mmサイズを10万個製造した場合、1個当たり約25円。
 2020年度には関連受注を含め、約3億円の売上げをめざしている。

 美粧性の高い印刷で店頭での高級感を演出