マックの安全策、現役ママに現場公開

 日本マクドナルド(サラ・エル・カサノバ社長兼CEO)は、子育て中の母親代表らに同社の生産現場や店舗を「ママの目線で」(同社)直接確認してもらうなど、食の安全・安心について公開する新たな安全・安心活動「ママズ・アイ・プロジェクト」を11日から開始した。プロジェクトリーダーは放送作家・鈴木おさむ氏。
 現役ママをはじめ、ユーザー、非利用者などからマクドナルドに対する意見・質問を特設Webサイトやソーシャルメディアを通じて広く募る。意見・質問をもとに、食や栄養に関心が高い現役ママ(子育て中の母親)の代表5人が月1回ほど意見交換会を開き、マクドナルドの食の安全・安心を確認するために必要な活動は何か議論する。活動期間は12月までを「第一期とする」(同社)。
 議論のとりまとめ役として鈴木おさむ氏が参加する他、カサノバ社長兼CEOや担当社員らが参加する。「カサノバ社長兼CEOに利用者が直接声を伝えることができるので、マクドナルドは(良い方向へ)変わるのではないか」(鈴木おさむ氏)と期待される。
 現役ママ(子育て中の母親)の代表5人は稲垣飛鳥氏(料理研究家、2児の母)、松見早枝子氏(料理研究家、1児の母)、萩野綾子氏(経営者、1児の母)、菊池志野氏(主婦、1児の母)、根本美穂氏(主婦、3児の母)。
 話し合いの結果をもとに、生産現場等を現役ママ代表が訪問し、現場の実際の姿を直接確認する。確認内容は特設Webサイトやソーシャルメディア、店頭で配布するリーフレット等を通じて公開する。

ママズ・アイ・プロジェクトを公表するカサノバ社長兼CEO(左)とプロジェクトリーダーの放送作家・
鈴木おさむ氏(11日都内で)

カサノバ社長「原材料調達先を利用者は懸念」

 カサノバ社長兼CEOは店舗で利用者と直接対話するタウンミーティングの活動を並行して実施する。この取り組みは昨年11月から開始し、これまで茨城、神奈川、三重、埼玉、静岡、兵庫、福岡の店舗で、一般の利用者とカサノバ社長兼CEOが直接対話を行ってきた。
 利用者からは「原材料がどの国から来ているのか心配という声を多くいただいた」(カサノバ社長兼CEO)という。タウンミーティングは全都道府県で実施するとしている。